インフレの時代が到来した!

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インフレの時代が到来した!

 
 

  日本はインフレをすっかり忘れていた
 
最近の日本人は、世界でも極めて珍しい「長期デフレ」を10年以上にもわたって経験し(もしくは苦しめられ)、インフレの事など、すっかり忘れていました。

1970年代などに発生した、石油ショックを契機としたインフレの経験が有るにもかかわらず、デフレ時代になると、「よもやインフレなど来るわけが無い」と、だれもが考えました。

しかしその一方で、アメリカやEUは、常にインフレに警戒をし続けました。デフレ的な経済構造に陥っていない欧米では、油断するとインフレが表面化しやすいからです。

インフレは魔物です。保有する資産、特に現金の価値が相対的に下がるので、生活が一気に苦しくなります。それに怒った市民が暴動を起こしたりします。

特にヨーロッパでは、インフレによって苦しんだドイツが、二度の世界大戦を引き起こしたとの認識、過去の教訓を忘れてはいません。EUが景気後退のリスクを背負いながらも、08年8月、サブプライム問題下でも金利を上げたのは、そういった思いが有るからなのです。


  投機マネーがインフレを招いたのか?
 
なぜ突然、インフレになったのか? おそらくほとんどの人が、サブプライムを嫌気した「投機マネー」が、原油や農産物市場に流入したから、と思っている事でしょう。

しかし、投機マネーと言うのは、あらゆる市場に無くてはならない存在です。

例えば小麦を売ろうと思っても、その時に買い手がいなければ、売買は成立しません。逆に買おうと思っても、売ってくれる人がいなければ、やはり売買できません。この時に
潤滑油のはたらきをするのが、投機マネーなのです

あらゆる市場には投機マネーが存在します。株式市場で投機が許され、その他で許されないのだとしたら、資本主義経済そのものの否定となります。

そもそも、何が投機でどこからが投資なのか、説明がつく人はいないはずです。

インフレの理由を、投機マネーのみに限定するのは、間違いなのです。

 


  中国やインドの急成長を忘れていませんか?
 
実はコモディティ商品の価格の上げ下げと言うのは、非常にシンプルな理由によります。そう、需要と供給の関係です。

大昔より、モノが少なければ値段が上がり、多すぎると下がるのです。これは現代においても、全く変わっていません。

ここ数年の大きなトレンドとしては、中国に代表されるBRICs諸国の急成長が、最も大きな要因です。

特に中国。人口13億人を超える圧倒的な購買力の成長は、世界中からあらゆる商品を買いあさり、一気にモノが大幅に不足するようになってきました。例えば工業製品。

 
 ・世界第一の鉄鋼消費量
 ・世界第一の鉄鉱石消費量
 ・世界第一の銅消費量
 ・世界第一の携帯電話生産量
 ・自動車生産は毎年20%以上の伸び率
 ・世界第二位のエネルギー消費量


食料に関しても、机以外の足のあるものは何でも食べる中国人。


 ・世界第一の大豆消費量
 ・トウモロコシや小麦などの輸入量は2002年以降、3倍に
 ・食肉需要が毎年30%以上の急上昇(飼料もそれに比例して増加)
 ・牛乳やチーズ等、酪農製品は毎年25%の伸び率


などなど、書き出したらキリが有りません。
しかもすでに大量消費社会である日米欧に比べると、一人当たりの消費量が数分の1、10数分の1である品目が、まだまだ多岐にわたるのです

これからさらに経済が高成長を続けたらどうなるのか? はたまた同じく人口大国のインドまで追随して成長したら、世界の商品の需給バランスはどうなってしまうのか? 成長に追い付くほど高いペースで、原油供給や食料の供給は追い付くのか?

それに疑問符を付けているのが、最近のコモディティ商品の価格急騰なのです。

(ちなみに長期的に、中国の成長にはまだまだ注目しています。サブプライム問題で株価が一時期の半値まで調整しました。絶好のチャンスでもあるので、管理人は中国向けにETF投資を強化しています)


  インフレを前提とした資産運用
 
インフレとは、お金の価値が下がり、モノの価値が上がる現象です。これに対応する最善の方法は、モノを保有する事です。

とは言え、家じゅうコメやトウモロコシで一杯にしたり、不動産を何軒も持ったりする事は現実的ではありません。

また、今回崩壊したバブルは、アメリカの不動産バブルです。これにインフレが重なったため、本来であれば不動産に向かうはずの資金までが、唯一の「モノ」となってしまったコモディティ商品市場に流入してしまっているのです。


では、インフレなのに不動産が目減りする局面、しかもインフレと景気後退が同時に起こっているような最近の現状では、どのような資産運用をしたら良いのでしょうか?

景気後退も並行しているので、株式市場は下落します。また、バブルの崩壊による景気後退のため、米国を中心とした債券市場も軟調で、株式のヘッジ先としては不十分です。

さらに、アメリカドルは為替市場でも下落傾向にあります。

と言う事は、
やはり唯一の「モノ」であるコモディティ商品の市場に乗っかる事が、現状では正しい選択と言えるでしょう。


それでは、どの程度をコモディティ商品の投資に振り向ければよいのでしょうか? これについては、次のページで解説する事にします。


 (⇒次:コモディティ投資の方法へ)

  
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