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最近の日本人は、世界でも極めて珍しい「長期デフレ」を10年以上にもわたって経験し(もしくは苦しめられ)、インフレの事など、すっかり忘れていました。
1970年代などに発生した、石油ショックを契機としたインフレの経験が有るにもかかわらず、デフレ時代になると、「よもやインフレなど来るわけが無い」と、だれもが考えました。
しかしその一方で、アメリカやEUは、常にインフレに警戒をし続けました。デフレ的な経済構造に陥っていない欧米では、油断するとインフレが表面化しやすいからです。
インフレは魔物です。保有する資産、特に現金の価値が相対的に下がるので、生活が一気に苦しくなります。それに怒った市民が暴動を起こしたりします。
特にヨーロッパでは、インフレによって苦しんだドイツが、二度の世界大戦を引き起こしたとの認識、過去の教訓を忘れてはいません。EUが景気後退のリスクを背負いながらも、08年8月、サブプライム問題下でも金利を上げたのは、そういった思いが有るからなのです。
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